光が角膜、前房、瞳孔、水晶体、硝子体、網膜、視神経を通り脳に伝わることで、物が見えると認識されます。
硝子体とは水と繊維からなり、その繊維は網膜に食い込んでいます(図1)。加齢や近視、疾患によって硝子体は水っぽく変化、収縮し、体積が小さくなるため網膜から繊維が剥がれ、硝子体が網膜から離れます(硝子体剥離)。
しかし、硝子体繊維が網膜から抜けるといってもすべて抜けるのではなく、食い込んでいるため綿をさく様に分かれるので一部硝子体繊維が残ります(自然に硝子体が剥がれても人工的に剥がしても同様です)。通常、残った繊維は全く問題ありません。周辺部は、硝子体繊維は網膜から人工的にも剥がせないほど強く癒着しています(図2)。
眼球は風船のようで、毛様体で作られた水が出口(隅角(ぐうかく)から抜けることで、風船の圧(眼圧)が一定に保たれています(10の水を作り、10の水が出ていくことにより、眼の圧を一定に保っています)。そのため、出口(隅角)が何かの原因で詰まった場合、水が出て行けない為に眼球内圧(眼圧)が上がります(図3)。眼圧上昇は、神経を圧迫・障害し視野障害を起こし、やがて失明します(それを緑内障と言います)。
中川眼科医院 一般眼科・網膜硝子体専門(糖尿病網膜症など)
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